ついこの間も、北海道で大きな地震が発生しました。地震があるたびに住宅業界では耐震について見直しが図られてきています。

【建築基準法】が1950年に制定され、それ以降の建物を新築する場合必ず【建築基準法】を遵守しなくてはいけなくなりました。遵守しない場合は違法建築とみなされ、修正もしくは建て替えをしなくてはいけなくなりました。

その中でも、旧耐震基準と新耐震基準というのがあります。旧耐震基準というのは【建築基準法】が制定された時の耐震基準で、1948年の福井地震を想定して定められたものです。かたや新耐震基準とは、1981年6月1日改正されました。これは、1978年の宮城沖地震を受けて改訂されました。今から37年前新耐震基準前の建物に関しては、大地震の際全壊の恐れが高いとされています。戸建て住宅(木造住宅)に関しては、1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災により2000年6月1日に改正され、地盤調査の義務化、耐力壁のバランスなどなお強固な基準となりました。まず現在お住いの建物が、1981年6月1日以前(37年前)の場合は、耐震補強をするか建替えるか何か対策を考えたほうがいいでしょう。

その後も新潟県中越地震や東日本大震災、熊本地震、そして今回の北海道地震と地震国日本に住む我々は、いずれ起こるであろう大地震とはさけて通れない関係です。そこで重要なのは、建物の耐震になります。津波や土砂崩れなどは、建てる場所によりリスクが変わりますが、建物自体は、耐震基準で確認するほかありません。現在建築基準法で定められている耐震基準は3つしかありません。耐震等級1と耐震等級2と耐震等級3です。

耐震等級1とは【建築基準法】で定められた耐震基準をクリアしていること、簡単に説明すると「震度6,7の大地震で倒壊しない、崩壊しない」という基準になります。現在の新築の家はすべて建築基準法内で建てられているので、耐震等級は1以上となります。

耐震等級2とは、耐震等級の1.25倍の強度を持ち、よく言われる(長期優良住宅)仕様となります。「震度7以上の大地震が起きても倒壊しない、崩壊しない」という基準です。

耐震等級3とは、耐震等級1の1.5倍強度を持ち長期優良住宅使用です。「震度7以上人類がいまだ経験したことがないような地震でも倒壊しない、崩壊しない」という基準です。

しかしながら、熊本地震では、耐震等級2以上の長期優良住宅においても倒壊・半壊が起こりました。これは、直下型の地震で、震度7クラスの地震が続けて2回も起こったことに大きく起因しています。1回目の地震でダメージを受け続けて2回目の地震で倒壊してしまったという状態です。ここで、見直されているのが(直下率)と耐力壁の配置バランスです。(直下率)とは、1階と2階の壁の位置(特に耐力壁)があっているかどうか?あっているほうが強度が強くあっていないと弱いといえます。耐力壁とは筋交いや金物などで補強された壁で柱だけでなく壁としても建物を支える壁になります。耐力壁がバランス良く配置されないで、片方のみ強度が強くても地震の揺れで弱い部分が崩壊してしまいます。今後の建築基準法でも見直しされるかどうか検討されています。

われわれ日本人は、いつ大地震に見舞われるかわかりません。その際に地震に強い家に住むことは当然ですが、自分の家の耐震基準をきちんと把握しておき、来るべき大地震にも備えをきちんとしておきたいですね。